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2011-1-27 自由人blog

大人は子供の事はわかる

なんか、文字にするときつく伝わってしまうように思うのですが、私は両親を”それほど”尊敬していないのですよね。

そのせいもあるのか、「子供のころ両親に言われた事」というのはほとんど記憶にないのですが、小学校5年生くらいの時に何かのはずみで表題のフレーズで話をされた事があります。母親との会話でした。

「お母さんはわかるよ。あんたの考えている事。だって大人は昔子供だったんだから、子供の考えている事はわかる。」

たしかこんな言い方だったように思います。

当時から、天の邪鬼さかりだった私は、

 「んなことあるかい。俺の考えとる事があんたなんかにわかってたまるかい。」

と心の中で思って事を覚えています。

ところが、子供が小学校に上がるようになってきたこの頃、上の母親の回答の意図が分かるようになってきました。そりゃそうですよね。母親が言いたかったことは(同じかどうかはわかりませんが)、「同じ経験はしていないかもしれないが、同じ目線で考えた事があるから、その目線ならその意見が出てくる意味はわかる」という意味だったのだと思います。
#違うかな。母親を持ち上げ過ぎかな・・・?(笑)

で、この目線(視点)の話は実は、子育てよりも、ビジネス(対外)や、社内運営の際に良く思います。そちらの目線で考えればそうなりますよね、それは良く分かります、という事が多いです。ビジネスではそれを織り込んでおいて事前に対応策を練っておく事が大事ですよね。

これができない人が多いです。複数の視点を持つ(「複眼の目を持て」と社内では言いますが)事はヒューマンスキルとして、結構レベルが高いのかなぁ、とも思うのですが、それは何と言うか基本のスキルだと思うので、ぜひ皆さんに(社外も含めて)持っていただきたいなぁと思います。

実はこの「相手の視点を持っていなければ相手側の事がさっぱり分からない」というのは、ここ数日アフリカで起きている政権打倒デモのニュースを見ていて感じました。

いや、長期政権は基本的に「良くない」事だし、汚職を含めた腐敗が起こっているのは間違い無いと思いますが、そこに至った現在を切り取ると「ありえない悪人」だったとしても、途中途中の判断は「うーん。それは確かにその選択肢を取るよね」というものだったんじゃないかと思って。

その国の国情とか、歴史とか全く知らない無責任発言ですが、まぁ、そんなこんな事を考えながら生きております。

最近、「沈まぬ太陽」を読んでいます。山崎さんの「権力者を一方的に糾弾する姿勢」にちょっと反発しているので、そんな事を考えてしまうのでしょうか。

ちゃん、ちゃん。