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2015-3-11 ITのお話

コウモリにみられる“チープデザイン設計”による“スマートなアクティブセンシングシステム”

昨日、同志社大学の「”新ビジネス”フォーラム」に参加してきました。
私の母校です。

どうしちゃったの大学。

あ、母校を悪く言ってはいけませんね。特にフォローする訳ではありませんが、素晴らしい大学でした。特に田辺キャンパスは。なにより、田舎にあるので非常にアカデミック。素晴らしい環境だったと思います。

その母校が、先日「スーパーグローバル大学」の選から漏れました。残念、というかとほほ、です。

○ スーパーグローバル大学
 http://www.jsps.go.jp/j-sgu/

○ wiki にも以下の記述
==
本命とみられていた一橋大や神戸大、同志社大などが落選するなど、波乱含みの展開となった
==
 http://ja.wikipedia.org/wiki/スーパーグローバル大学

まぁ、それは良いとしまして。

「”新ビジネス”フォーラム」とは要は産学連携していきましょう、という枠組みです。同志社は関西基盤で関東が弱いので関東版を立ち上げました、という事です。もちろん、新島スピリッツを引き継いで、という事ですが。

その際に、2つの研究テーマを発表いただきました。

以下の2つ。

 1) 知的照明
  http://www.nikkeibp.co.jp/article/tk/20111114/290339/?rt=nocnt
 2) コウモリにみられる“チープデザイン設計”による“スマートなアクティブセンシングシステム”
  http://www1.doshisha.ac.jp/~bioinfo/concept.html

1) は私の出身中学の先輩がされている研究です。何度かお話を伺っていて、今回で3回目。何度目でも面白いお話です。今回も為になりました。

逆に、1) を聞きに伺ったのですが、2) が新鮮で面白かったです。

特に「チープデザイン設計」という概念が。

人間は主に視覚から情報を収集しています。特に覚醒している状況ではほぼほぼ視覚。視覚とは非常に情報量の多い感覚器です。ですので、人間が考えるセンシングシステムは非常に「重い」システムになる、という論調です。コウモリはほぼ「音」しかない。かつ、脳の処理能力も非常に低い。ただ、それで、狭い洞窟内に群がるコウモリは相互に高速で飛行しながらも衝突は発生しない、という事実があります。

空間認識という非常に多大な計算を要するように感じられる処理も、対象を絞り込めば、単一センサで、かつ、処理量少なく、かつ、精度の高い解析結果が得られるのだ、という事をお話いただきました。

目からうろこ。

現在、弊社では IoT の到来(本格普及)に伴って、センサを山ほど利用したサンプルアプリを作成しています。そしてやればやる程泥沼にハマっています。
#上手く解析できずにおります。。。

発想の転換とはこの事ですね。

もう一度、原点に戻って考え直してみます。

とても、貴重な時間をいただきました。

飛龍先生、ありがとうございました!