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2007-1-12 自由人blog

イラク問題

さすがにびっくりしました。

米軍2万人増派 米大統領、イラク新戦略をテレビ演説です。

昨年11月のラムズフェルド国防長官更迭からこちら、ブッシュさんのイラク問題対応のミスリードが日本でも話題になっていました。しかもアメリカの世論のほとんどは、「今後はイラクへの関与を縮小しようぜ」というものだったと思います。

そこに、今回の決定。

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過去に過ちがあった。責任は私にある。ただし、逃げることはできない。
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私の価値観では正しい判断だと思います。現段階で米軍の展開を縮小させるのは卑怯だと思います。成功すると思ってやるだけやって、だめだったから手を引きます、ではちょっと。しかも、関与開始の判断である「成功」もアメリカが考える成功だったわけですから。問題がお金の話だけならそれでも構いませんが、イラク問題はビジネスの話のような簡単な問題ではありません。

ただし。ケツの拭き様、という意味では賛成しますが、演説の内容にはちょっと考えるところがあります。ブッシュさんは問題を以下のように捉えています。
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米兵、イラク治安部隊ともテロ集団や反米勢力を掃討した後、その地域を維持できるだけの数がなかった
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  「数」。

確かに正しいとは思います。正義を守るためには締め付けが必要で、締め付けを行うためには戦力で優位に立つ必要がある、というわけですから。ただし、真っ先に「数が足りない」と発言するあたりがちょっと引っかかります。またしても問題を見誤っているのかなぁ、と。

私には何を決定する権力も無いですし、責任もありませんから好きな事を書けます。ただ、これ以上世界が悪い方向に向かわなければ良いなぁというのが本心です。爆発的に増えすぎた人口抑制策としての戦争というものに多少の価値を認めなくも無いのですがね。
 ↑危険な発言ですね。まぁ、それも外野の意見として流してください。

ちょっと話は変わります。

最初はその対応方法に驚いた本ニュースですが、いざ Blog にコメントを書こうとするとアメリカという国の良さ(というか、日本の社会の閉鎖性との違い)に驚いています。共同体の TOP が「間違っていた。責任は自分にある。」なんて発言したら日本では間違いなくつるし上げですよ。世論に罷免されています。私は間違いを認めた以上、間違いを正す責任もその人にあると思っています。修正方法すら間違えていたら罷免すれば良い。でも、修正への道筋を問答無用の即断で絶ってしまうのはどうかと思います。

まぁ、それも世論に罷免されるような事の無い、一介の市井の人である気楽さから来る発言でしょうか。

イラク問題ではないですが、日本ももう少し社会が緊迫感を持てるようになれば良いですね。
のほほんとしすぎています。