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2007-1-25 自由人blog

国際力学の変化

先週(2007.0.1.15)の日経ビジネスは久しぶりに面白い内容でした。

面白かった記事は3つ。
 1) 時流超流 特別寄稿 ジョン・グレイ 「イラク撤退、ベトナムより傷深く」
 2) 敗軍の将 金子 勇(Winny)
 3) 世界鳥瞰 異端児・堀江を認めぬ日本の限界

1) が面白いと思った理由は後述します。
2) は金子さんの現在の言い分を整理して確認できて良かったです。
3) は内容は特に堀江さんとはあまり関係なく、外から見た日本が語られていて面白かった。

さて、1) に関して。
昨年は国際力学の変化が顕著な年でした。理由は二つと思っています。

 ・資源保有国の台頭
 ・イラク問題を解決出来ないアメリカ大統領の国内求心力の低下

資源とはなにも石油のみを指しません。レアメタルしかり、食料(燃料となるものを含む)しかり、です。

この二つの潮流が生み出したものはそれはロシアの独善資源外交であり、中国の覇権主義であり、中南米の北米離れなわけです。多分。私が思うに。

支えあう点が多いほど安定するのは物理世界の鉄則ですが、この潮流は現在の世界情勢を安定化させることに寄与するのでしょうか。少し前までまことしやかに語られた日米欧三極に寄る安定的な世界の構築論など夏の夜の夢となってきました。

世界で一番有名な人の一人である彼は「世界の安全保障の敵はテロだ」と言い、現在も言い続けていますが実は違うのではないでしょうか。ある一定の法則(日米欧三極に寄る安定化)に向けて収束しかけた世界を強権を持って攪拌しているのは彼なのではないでしょうか。

私は日米欧三極礼讃派ではないですし、全世界論を考えるような立場の人間ではないですが、2007年はもう少し将来に希望の持てる年になって欲しいですね。

こういうことを考えている時にビンゴ!のタイミングで当該寄稿を読んだので非常に面白いと思いました。実際、後半になればなるほど面白い話でしたよ。

最近、社員が一人増えました。
彼はプログラムのことよりも世界政治や世界経済の話が好きです。最近良くそういった話をします。今朝も8時から社員総出でバイオエタノールの功罪、未来予想に関してディベートをしました(途中からなぜか日本の低金利が世界資金に与える影響に変わっていましたが)。

こういったことを考えることも大事ですね。一人の社会人として。
地球人であり、日本人であり、地域社会に根付く1市民であり、父親であるわけです。私は。

もちろん、最も大切なことは私の子供の未来です。
私の子供達が成人してもおおらかに生きていけるだけの世界が残っている事を強く希望します。