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2007-5-28 自由人blog

恩師の還暦祝い

私は修士が最終学歴です。

学士の単位取得中に留年もした私ですが、なぜか大学5年目の5月くらいに通っていた大学の修士コース入学の推薦権を手に入れました。

私が修士推薦って・・・明らかに大学の都合を感じましたが、それを逆手にとって修士に進むことにしたのです。そこにはとにかく「シュウショクカツドウ」に没頭する周囲の雰囲気の反発心もありました。

ところが、私は留年生ですので配属先の研究室を選択する余地がありませんでした。空きの枠がある研究室の担当教授はものすごくストイックで、アカデミックで、かつエネルギッシュな変わった方でした。不安な気持ちを抱えて入室したのを覚えています。

案の定、研究室配属後私は怒られに怒られました。そもそも流体力学の研究室にも関わらず、微分はおろか、積分も良くわからないほどの学力でしたから。

さすがに高校生より数えて10年ほどの勉強不足を研究室配属後の1-2年でカバーできるわけも無く、一生懸命がんばりましたが、それは卒業するのがやっとであり、数学や流体の知識を体系的に勉強しなおせた、というには全く至りませんでしたね。担当教授は相当歯がゆかったと思います。

ただ、研究室のメンバには非常に恵まれて、むちゃくちゃ楽しい
研究室生活を過ごしました。

在室中は毎日のように怒られましたが、その教授は素晴らしい教授でした。私の会社の雰囲気が多少なりともアカデミックだとするとそれはひとえにその恩師の教えに従っているからです。知識の吸収には貪欲であれ、吸収した知識は他人のために使って初めて価値がある、そんなことを教わりました。勉強は自分のため、どんな知識も絶対に役に立つ、短期的には価値を見出せない勉強でも自分が疑問を感じたらとことん追求しなさい、そういうことも教わりました。

その恩師が還暦を迎えました。ささやかではありますが、お祝いをしようということで先週末卒業生が京都に集まりました。私が在室中のメンバは6割程度揃っていて久しぶりに当時の勢いで遊びましたね。卒業以来一度も会っていないメンバもほとんどでしたので、本当に面白かったです。先輩も後輩も同期も、皆代わっていませんでしたよ。

勉強不足の私に師はあまり好意を抱いていなかったと思いますが、暖かく迎えていただけました。ありがとうございます。途中、余興があって賞品は「師が書いた色紙をプレゼント!」でした。残念ながら私はその余興で勝ちあがれなかったのですが、強引に後輩から色紙をもらってきました。

こちらです。

肝に銘じて、雲の上に出られるようにがんばります。

恩師のお名前は色紙にもありますが 水島二郎 と言います。
以下が研究室へのリンクです。

同志社大学水島研究室