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2007-6-29 自由人blog

ブルドックの件

ガラにも無く経済の話を。

さすがにこの話、ブルドックの対抗策は無いだろう・・・と思っていたので買収防衛策、株主総会で承認というニュースを見た時に驚きました。やっぱり日本人の心の底に流れる判官びいき根性と言うのは恐ろしいな、侮れないな(笑)というのが正直な感想です。
 ↑かなりぶった切りの感想ですが。。。すみません。以降の文章もその気で読んで下さいね^^

簡単に防衛策の内容をまとめます。
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―スティールを含む全株主に1株あたり3株分の新株予約権を与える(潜在株数は4倍に)
―スティール以外の株主の予約権は株式に交換
―スティールの予約権は株式に交換する代わりに1株分辺り396円でブルドックが買い取る(3株分を1188円で買い取る)
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(Business Mediaの転記です。すみません。)

TOB を仕掛けてきたのはスティール・パートナーズ・ジャパンというファンドさんです。彼らがグリーンメーラだというのが現時点の一般的な見解。日本のあまり知的でない(失礼!)メディアの。グリーンメーラとは「青臭いメールを発行する人」では無く^^、「標的企業の株式を買い集め、その企業や関係者に高値で買い取りを迫る買収者」のことです。簡単に言うと自分は汗をかかずに、お金の世界の仕組みの知識だけを使って、膨大なお金を稼ごうとする人、の総称ですね。

スティール・パートナーズ・ジャパンがグリーンメーラかどうかは置いておくとして。
TOB を仕掛けたれたブルドックが提案した対抗策が上記のもの。

この防衛策をこれまた私なりに要約すると。
 ・すってーる、さんには 23億ほど払って、株数を 1/4 にしてもらいます。
 ・既存の株主さんにはなんのメリットもありません。

ということだと思うのですよ。もちろん、株価がその後どうなるかーとか、すってーるさんがこのまま株主として発言権を増やすとどうなるかー、という判断もあるかもしれません。しかし、短期的には、すってーるさんの撤退によるプレミアム株価のはがれおちによる、不利益の発生は間違いないと思います。しかも自分達が預託した株を利用して稼いだお金から23億円もすってーるさんにお支払するのですよ!本来は(経営者さん達が事前に十分な対応をしてすってーるさんの登場すら許さなければ)自分達が手にしていたはず(配当として)のお金を!

それでも!この買収防衛策は通ってしまうのですよ!
凄い社会でしょう!日本社会!

    ねぇ。

・・・ん?私がブルドックの株を持っていたらどうしたか?ですか。

もちろん、防衛策に賛同しましたよ。私も日本人ですから。こういう島国根性大好きですね。いろいろな場で憤りを感じたり、私を憤懣やるかたなしにさせてくれるこの日本人根性ですが、私も確かに持っていますからねぇ。しかも結構沢山。だからこういう私自身と全く関係の無い話のうちはその日本人根性が偉くかわいく見えてしまいますよ。

日本人万歳!
日本人サイコー!
島国サイコー!
お魚おいシー!