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2008-4-26 社長blog

白熱電球製造中止

昨年の頭にオーストラリアの環境大臣が温室効果ガスの排出を低減させるため、エネルギー効率の悪い白熱電球を徐々に減らしていくと発表しました。そこから 1年ちょっと。昨年末には日本政府も同じようなことをいいだしましたよね。

先日、以下のニュースが流れました。
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東芝ライテックが白熱電球の製造中止へ、2010年度中にもライン廃止
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良い流れですよねー。
単純に、コストをかけてでも地球環境に配慮しましょう、ということも良い話ですが、政府が主導している、ということが良い流れだと思います。

日本は太陽電池で長らく TOP を走っていたじゃないですか。昨年、かな?ドイツに抜かれましたけど。なぜ抜かれたかというと日本は政府が補助を取りやめて、欧州は補助が促進されているためと言われていますよね。日本が補助をやめたのは失政だと盛んに言われています。確かにそういう側面もあると思いますが、政府はビジネスが起動に乗るまで補助したのだから補助は取りやめて当たり前ですよね。今後は補助の無い領域で正々堂々勝負、というわけですよ。

同じような流れになってきたなー。白熱電球の問題が、と思っています。そういう意味でよい流れだと思っています。

もう少し噛み砕きます。

日本という国はこのところアイデンティの立脚根拠である(笑)、経済力を確保するために今後伸びそうな産業を見つけ出したり、保護したりに四苦八苦していると思うのです。ただ、どの施策もうまくいっているとは思えません。私は国がしなければならないことはビジョンを見せることだと思います。これはどのレベルのリーダにも言えることですが。

そういう意味で、「環境だよ」と言っている感じがして今回の話は凄く前向きに捉えています。
まずは国内で環境対応水準を上げてその技術力やノウハウを海外に配布することで相対的な競争力を維持しようということですよね。良いじゃないですか。

今、携帯電話関連で日本の独自性が世界と勝負するタイミングを逃していると盛んに携帯キャリアさんを非難する声が聞こえますが、それはちょっと間違えていますよね。当たり前ですが独自技術を輸出したほうが企業をしては儲かるわけです。流通各社だって PB(自社ブランド)の製品を扱っているのが良い例です。卸をするより、販売網を使って自社製品を売ったほうが利益率は高いのです。海外の技術を DoCoMo ブランドで売るより、DoCoMo 技術を売るほうが儲かるのです。だからそういう戦略だった、ということですよね。

で、現在分かっていることはそれはちょっと失敗だった、というだけです。
それを独自技術にこだわる日本人の悪いところが出た、と極論されているのを見ると「おいおい。ちょっとまったれや。」と私は思うのですよ。

白熱電球の話から熱くなって(笑)、大きく話がそれました。

今回のニュースを聞いて私なりにこんなことを考えながら、これからももっとこういう施策を連発してほしいなぁと、ありえない妄想をしてしまったのでちょっと Blog に書いてみました。