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2008-6-17 自由人blog
峠(司馬遼太郎)を読みました
司馬遼太郎、結構好きです。
あまりこういう本を読む時間は取れないのですが、ここ1年(?)くらいはずっと司馬遼太郎を読んでいます。
昔から近代史(幕末-明治)よりも幕末が好きで、「国取り物語」、「関が原」と読んできましたが、ついに近代史初挑戦です。
対象が名も無い人(私が知らなかっただけですが・・・・)の 河井継之介(カワイツギノスケ)というのが興味をそそられた理由です。
やっぱり、歴史は名も無き人が作っていきますよね。そういう意識があるので、名を成し功を遂げた人よりも名も無き人をクローズアップするほうが好きです。
この本、最終的には本意に反して藩のために倒幕運動に反対するための北越戦争に紛争する継之介を描いたものなのですが、最後のほうは彼の心の葛藤が手に取るように伝わってきてメチャクチャ感動しました。良いですねー。本は。
で、最後の顛末を読んで電車内で泣いてたんですけどあとがきを読むと実は継之介は藩内で相当の嫌われ者でその亡骸は藩士に蹴られていたそうです。。。
うう。せつない。
でも、そういう現実を資料として知っていたにも関わらずこの継之介を書き上げた司馬遼太郎は凄いなぁと思います。凄い人です。
ちなみに・・・・一昨年、継之介の故郷長岡で継之介記念館が出来ていました。当時は嫌われていても後世の歴史が彼の業績を評価したのでしょうか?それとも司馬遼太郎作品に当て込んだただの商魂なのでしょうか・・・・