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2010-3-16 本のお話

サヨナライツカ

先日来、開発がしんどくて精神的に少し追い込まれたので、その時用の本を読んでみました。

表題の本。

 

私は心がしんどくなったら、辻 仁成 か、江國 香織 です。どちらもいい感じで気持ちが綺麗になりますし、何より泣ける事が多い。心を洗うためには泣く事は大事ですよね。たまには映画でも泣きたくなります。

ただ、両者共に単純なハッピーエンドになる作品が少ないので、そこはちょっと問題ですが。。。(笑)
#読後にちょっと気持ちが沈んで・・・・仕事にならなくなりますw。

私は日ごろは歴史物派です。司馬遼太郎とか、池波正太郎とか。筆的には、北方謙三 大好きです。こちらは乗っている時に、どんどん上げていってくれる感じ。人生のテンポが良くなります。

さて、ちょっとネタばれです。

映画にもなっているので、知っている方も多いと思いますが、こちらは、結婚を直前に凄い積極的で魅力的な女性と4カ月の恋に落ちる話です。出会いから、結婚を目前にした別れまでが、お話の 2/3。それから、30年後(?)の結末のお話が 1/3 です。

かなり、考えさせられます。人生、なんだろうってね。事、奥さんとの話になると私は(今のところ?)、幸せだなぁと思うので、自分を投影して悲観的になることは無いので良かったですが。可能性があれば、ちょっと立ち直れないくらいの結末でした。

やっぱり、読んで良かったです。

日ごろの気持ちは楽になりました。本は楽しい。

それにしても。
「サヨナライツカ」とは結婚する奥さんが大事にしている言葉なのですが、前半に一度出てきただけで、最後まで出てきませんでした。

凄いなぁ、辻 仁成。

子供のころは物書きにもなりたかったですが、やはりこういう「無いものを生み出す」才能は私には無い見たい。