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2010-12-29 中国物語
成都は遠かった。。。
年末の間隙を縫って、成都に行ってきました。
ちょっと友人から依頼を受けて、軽い気持ちで乗ったお仕事が意外と(笑)、真剣な感じで進んできて、それ絡みの成都紀行です。
いやー、甘く見てました。
成都を。中国を。
まず、遠い。
弊社は中国・大連に支社があります。以前に、杭州にも、北京にも行ったので成都も「似たようなもん」だと思っていたら大違い。何が違うって、直通便がありません。それが違う。杭州行きでも中国南方航空などを利用したことがありましたが、おそらく共同運航便だったのでは無いかと思います。当時はそういう知識は何もありませんでしたけども。直行便が無いことがどれだけ大きいことかを身をもって理解しました。
今回、行きは上海経由、帰りは北京経由で帰ってきましたが、とにかく、中国国内便はかなり厳しい。正直、飛行機も汚いですし、乗客の方も中国の方だらけ(まぁ、これは当然ですけんども)、そして、乗務員の方の対応も国際便とは比べ物にならないです。
いや、決して世間一般で言われているような中国の方へ悪い言い方をしたいわけではなく、普通に日ごろ生きておられる中で受けているサービスレベル、そして、周辺から受ける配慮のレベルの問題なのですが、それが、結構日本に慣れてしまっているときつい。きつかったです。
現地滞在中は、現地の社長さんが自らかなり付きっ切りでアテンダントしてくれたので、相当助りました。本当に、衷心より御礼申し上げます。
開発を依頼している現地のスタッフの意識レベル、技術レベルは想像よりも高かったです。
また、どういう環境で、日本から出張っている社員さんが仕事をしているかわかって良かった。何より、あまり、踏み込んだ話をしたことが無かった現地の社長さんとじっくり話ができたのが大きかった。かなり、信頼できる人でしたので、相当安心しました。
計画では、3泊4日の強行軍。初日は、ちょっと飛行機に遅れが出て、25時現地着でしたので、結構強行軍でした。
そして、帰ろうと思ったその日、事件が起きます。
当日、ちょっと朝からやりたいことがあって、ホテルで6時に起きると窓の外は真っ暗。7時でも暗かったです。でも、まぁ、そんなもんかと気にせず朝ごはんを食べて部屋に戻るとすごい霧が出ていました。見送ってくれるという現地の社長さんに話を聞くと成都は盆地なので霧が多いとのこと。あぁ、そんなもんかと気にせず空港に行くと「今日は霧が強いので、飛行機は飛んでいません」との連絡あり。「えー。」と思っていると「でも時間が経てば晴れるのでおそらく飛ぶでしょう」との一言。続いて「飛ぶと思うので、出発ゲートでお待ちください」と言われたので社長さんにお世話になったお礼を言って、搭乗手続きをしました(まずは、北京までの国内便です)。
北京でのトランジットは2時間半あったので、「2時間程度なら大丈夫かな?」なんて高を括ってまってました。1時間程度、全くどこからも飛行機は飛ばず、空港はごった返してくる一方。怒りまくってる人もいました。Bording Bord には7時半発の表示もあり、「あちゃ?、大変やなぁ。5時間もまってんのか?」と思っていました。
1時間程度過ぎたころからぼちぼち飛び始めて、自分の飛行機は今か今かと指定ゲートでまって居るといつの間にか別のゲートのチケットを持った人が並び始めました。
・・・おや?と思いつつ、彼らが出発するのをまって、ゲート係員に声をかけると。。。
「お客様の便は出発しました」とのこと。
えー!!!まじで!!!!うそぉーーーん!!!!!!
と私の声が成都国際空港にこだましまたが事態は何も変わらず。
悲しむ私に、「一度ゲートを出て、No.1 カウンターで事態を説明してください」と言われてとぼとぼ外に出ました。何しろ中国語が一切話せなくて、国内線のゲートの中なので一旦入ったゲートの外に出るのも一苦労です。
んで、No.1 ゲートで話をすると「OK。OK。はい。」と新しいチケットを渡されました。「この便(14時発予定)は遅れているから、まだ未到着。気をつけてね」との注釈付。
ん?ちょっとまって、と。
ただでさえ遅れている現状で、更に遅い便に乗って、北京乗換えは間に合うの?と。しかも、その便も遅れているんでしょ?
それを聞くをチケットを再発行してくれたオネェサンは「うん。多分、北京についたら貴方の乗る予定だった飛行はでてると思う。残念だけど。じゃ、バイバイ」ってどこかへ行っちゃいました。
ちょとまてーい!!!まて、まてーい!!!!
それでは困るがな!!!
と、オネェサンに声を掛けても一向に立ち止まる気配無し。がっかり落ち込んでいると隣で仕事していたお兄さんが、親切にも「明日のチケットに変更する方法を考えてあげる」と言ってくれました。優しい。このお兄さんがめちゃくちゃ優しくて。。。このお兄ちゃんが居なければ絶対今回帰ってこれ無かった。
結局お兄ちゃんに誘導されて、国際線のチケット予約センターへ。いきさつを説明してもらって(おそらく、中国語わかんないので雰囲気です)、翌日のチケットに代えてもらいました。
そこまで一気にやってしまってから、どっと自己嫌悪を感じました。もー、おいらはいったい何やってんだ!、と。
疲れた感じで現地の社長に電話して社員さんに空港まで迎えに来てもらって、またホテルを取り直してもらって、やっと今日、帰って来ました。よかった。ほっと一息です。
長くなるけど、今日の帰国もネタひとつ。
今日は成都から無事出発と思いきや、なぜか1時間程度遅れるとのこと。「今日は絶対に乗り遅れまい!」と心に誓った私は目を血走らせながら、ゲートで待機。無事、乗れましたが、なぜかなかなか飛び立ちません。滑走路が混んでるとのこと。
「えー、もー、マジー。乗換えの時間無いのにー」と思っていたら出発。
んで、無事北京に着陸。ところが着陸滑走路からゲートまでがまためちゃ長い!!!北京首都空港。
ゲートに着いたのが、次の便の出発65分前。これから、出国手続きもあるのに!
大慌てで到着ロビーに向かう途中で係り員発見。国際線出発は出てどっち?とつたない英語で聞いて e-チケットを見せると、乗換え便はこちらの通路です、と皆の歩く方角と別を道を指す。
え?そうなの、と歩き始めたけどどうもそんなはず無い。一回出て、国際線にチェックインして、出国ゲートを通らなきゃいけないのに、そんな乗換え口程度からいけるわけ無い!と思って、引き返す。時間無いのに!
北京首都空港で、国内線の到着ロビーに出ると次は国際線の出発ロビーがわかんない。普通、到着が2階で出発が3階やろ!と思って1フロアあがるとビンゴ!出発ロビーだ。でも、どうやら国内線。当たり前か。真上に来たし。国際線はどこや!とスタッフに聞きながら行くと国際線搭乗ゲートまで来た。搭乗?まだ、チェックインカウンタを通ってチケットももらってないのに!?とおねぇさんにもう一回聞いても「そこです。」と冷静に同じ場所を指差される。
もーえーわーーーい!!
大慌てで、自力で、チェックインカウンタを探しても、どこにも CA(China Air)のカウンタが無い。同じCA(Canada Air)に聞くと、J じゃない・・・・かな?なんてめちゃくちゃ不安な回答(笑)。手当たり次第のカウンタに聞きまくって China Air に到着したら名古屋行きのカウンタが無い。おろおろしてまたカウンタのおねぇちゃんに聞くと、もう、出発時間なので、閉じたとのこと。後ろの特設カウンタで対応する、とのこと。横の日本人のおっさんに、「頑張って!」と笑われながら後ろのカウンタへ。
おねぇちゃんがチケットを発行してくれるも「もう、時間無いですよ(困り顔)」とのこと。
んなこたぁ、わかってけつかるワイ!!!と悪態をつきながら、ダッシュで出国手続きやら、セキュリティチェックやらを受けて、何とか北京発名古屋行きに登場。セキュリティチェック通過後の場所にまってるカートに生まれて初めて乗ったよ。時間無いんで。
それにしても、やはり、日本のサービスは凄い。日本なら、こういう場合、空港係員の方が手を取って、「どいて、どいてー」と前に進めてくれます(1回経験もあり)。中国では当然それは、無し。「頑張って!」と笑顔はもらえたんですけども・・・さ。
もう、最期までバタバタでしたが、今は名鉄。やっぱ、日本にさえ帰ってこれたら無敵ですわ。もう、ひたすら安心です。
結局、4泊5日になりましたが、それにしても疲れた。もう、暫くは何する気も起きない感じですが・・・。まぁ、明日からはちょっと仕事しますよ。
最期の最期に挿話をひとつ。
今回の旅行で持参した本は「沈まぬ太陽」。内容を知らなかったんでけど、完全に間違えました。北京?名古屋間で呼んでいたのは文庫本第3巻。ちょうど、飛行機墜落後の遺体確認の痛々しい描写のあたりでしたとさ。なんちゅうめぐりあわせだ。