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2006-11-12 社長blog
OS の将来
弊社社員の Blog にもありましたが。
先日の社内技術展望会議で OS を取り上げました。VISTA 登場を間近に控えて、です。
彼も書いていましたが、VISTA に対するわくわく感は Windows 95 以来、マイクロソフトが提供する OS としてはかつて無いほど低いのではないでしょうか。理由のひとつには大きくなりすぎたマイクロソフトに対するひがみもあるでしょうか、それが全てではないでしょう。もっとも大きな理由は OS の進化する余地がそれほど無いことが一般的な見解として共有されているということではないでしょうか。
たとえば、Aero。VISTA に搭載されるビュー制御エンジンの総称ですが、これで表現される 3D フリップと呼ばれる機能は本当にかっこいい。ウインドウが 3次元に並ぶ様はまさに攻殻機動隊。わくわくします。しかし、Windows は OS です。ということはユーザが本来パソコンに望む「何か」はアプリケーションで提供されるものであり、OS がいくら頑張ってもほとんど見る機会は無いのです。
そしてそのためだけに OS を買い換えるかというと・・・
まぁそれだけでは OS は買い換えませんね。
では、VISTA は売れないのでしょうか。そうは思いません。なんだかんだ言っても、 OS の買い替えを必須とさせる機能は沢山入っていそうです。結果的にやはり我々は次も Windows を選択すると思います。理由はソフトウェアの充実です。マイクロソフトの戦略勝ちですね。
今回に関してはもう、間に合いません。
VISTA を買うしかない。
しかし、です。
もう少し考えます。将来も OS は今の形なのでしょうか。パソコンは今の形なのでしょうか。
私はそうはありえないと思います。
我々が現在のテクノロジに不足感を感じる要求はふたつ。
・個人の左脳情報を完全に肩代わりしてくれる機器を持ちたい
・そして、その機器を持ち歩きたいがそれは出来るだけ小さいほうが良い
これらを解消する方法としては私はやはり、将来は CPU+メモリ+通信モジュール と ディスプレイ + 入力装置(キーボードを含む) に分離していくのだと思います。その際、DASD(現在のハードディスク)の情報はネットワーク上にあるのだと思います。こうすれば我々が「持ち歩く」情報端末は極めて小さくなります。イメージ的には現在の携帯電話より小さくなるでしょう。
そうすると、です。
DASD を持たないということは十分な記憶領域が無い、ということです。つまり、アプリケーションや必要情報は都度、ネットワークから取得することになります。そして必要が終わると廃棄するものになるでしょう。
そういった管理は今は誰がしているのでしょうか。答えはブラウザです。Web 2.0 の流れの中でリッチコンテンツが上記の概念を現在の技術レベルで実現しています。必要に応じてデータをネットワークから取得するということです。
では将来もずっとブラウザがこれらの管理を担当するのでしょうか。
否、だと思います。それでは、誰が?
答えは OS です。
やっと戻ってきました。
ここが本日の技術 MTG の結論です。将来は OS の役割が大きく変わる。それでは、その OS を作ってみようか、というのが本日の結論でした。本当に作れるかどうかはちょっとわかりませんが、プロトタイプなら作れそうです。ちょっとやってみようと思います。
まずは、GreenHorn ですが。