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2024-1-2

10大 ニュース 2023年

さて。2024年1月1日。今年も始まりました。同時に、2023年が終わりましたね。

毎年恒例の ferix 10大ニュース。今年も記録していきましょう。

1. フルリモート宣言


 2023年5月に世界中を感染症の恐怖でつつんだ「コロナ禍」が日本の制度上、2類相当から5類に再分類されました。そのタイミングで、社会的に必要な対応が変わり、我々の日常が、2019年以前に戻りつつあります。弊社では、5類議論の結論が出る前に、フルリモートワークを「恒常」とすることを決めました。長い間、「オフィスで飛び交う自由な発想の意見交換が ferix の技術力/競争力 の根源」と信じてオフィス作りにこだわってきましたが、ついに「みんなで集まることの効果」を捨てて「個人で開発することの効果」を選択しました。
 また同時に「将来の働き方はどうあるべきか」もかなり考えましたね。時間と場所を拘束することを必然とする労働集約型の考え方は特に知的労働では歴史の1ページになるだろうな、と思いました。
 ただし、日常的に「みんなで集まることの効果」を捨てましたが「日常でみんなで集まることで得てきたもの」は捨てるつもりはありません。それは、現場の一体感とか、チームとしての方向性の擦り合わせとか、お互いを知ることでの相互尊敬などです。それらは、monthly MTG の導入による情報伝達の正確性の向上と、四半期に1度の offsite MTG の導入による「半ば強制的な相互信頼、相互尊敬の場の醸成」で解決しようとしています。それらは、まだまだ端緒に着いたばかりの試行錯誤ですが、1年目としてはまずまずのすべり出しだと思っています。来年以降、さらに磨きをかけていきます。
 ベースとして、もともと発言に対する心理的安全性は高く、発信の敷居は低いチームができていたという特性はありそうです。まだまだ分析も不十分で勉強も継続しますが、さらに良いチームを作っていこうと思っています。

2. 育児休暇者大量復帰


 昨年の10大ニュースでも記載しましたが、弊社は2023-2024は出産ラッシュでした。特に、2023.1.末時点では弊社の在籍エンジニア15名中、5名が長期の育児休暇中(4名が1年間の取得)となり戦力は大幅ダウン。弊社の特徴は取得メンバが全員男性であったこともあり、年齢/経験的にもチームの彼依存が高かったメンバです。ですが、残ったメンバもなんとか悪戦苦闘して、そしてびっくりすることに誰1人育児休暇に対して不平など一言も言わず、しっかり乗り切りました。本当に素敵な集団です。
 この一連の育児休暇取得メンバの大量発生の期間中、体調不良になられる方も複数名おられ本当に開発現場はてんやわんやでした。よく頑張った、ferix。
 この流れを乗り越えて2024年の幕が開きます。2024年こそ、いや、2024年も ferix にとって素晴らしい1年になりますように。

3. ロゴ / web サイト刷新


 ついにロゴを変えました〜。みなさま、お気づきでしょうか。
 初代のロゴは2005年に前職を退職し独立したタイミングで職場の先輩から受け取ったものです。エンジニアの先輩とひろで数日間試行錯誤して、「あーでもない、こーでもない」とか言いながらなんとか「ロゴっぽいもの」を作り出しました。本格的にデザイナさんを採用させていただいた時に最初にいただいたのが「ロゴを変えませんか?」だったことを思い出します。それからでも、もう数年(8年くらい?)が経ちました。やっとロゴの刷新です。なかなか良いものが出来上がったと思っています。今回は、また20年使わせていただくかどうかはわかりませんが・・・、大事にしていきたいですね。
 コンセプトを1つだけ表記させていただくと「不安定さ(未完成さ)」です。さて、どこまで伝わるでしょうか。
 また、一方で web サイトも4度目?の刷新をさせていただいております。4度目にして初めて「採用」以外をテーマにしております。弊社の仕事のやり方を明記して、クライアントに「なぜ、ferix と仕事をするのか」をご理解いただければ、というサイトになっております。ぜひ皆様、今一度その視点で改めて見てみてくださいませ。

4. 再生可能エネルギー事業深掘り

 ferix は創業以来「ソフトウェアの受託開発」の会社です。「楽しく働く」を1丁目1番地において、そのためには「チャレンジングな仕事をし続ける」としてます。
 それはものすごく重要な概念でこれからもブレることはありませんが、今後はいくつかの「ferix の強み」のある事業分野を作っていきます。その1つが、「循環型エネルギー」の推進支援です。2022年10月より、川原自身が「自然電力株式会社」に出向し、勉強を重ねてきました。特に、「系統蓄電池」や「VPP」周りの法制度、現在のビジネス動向、EMS の在り方を勉強しました。まさにそういうことを学びに飛び込んだのですが、ものすごく運が良く、プラスして「ベンチャー企業の社内の運営方法」も得ることができました。monthy MTG や、offsite MTG の導入も自然電力さんのやり方を真似しています。思い起こせは、1on1 の導入なども、2018年にシリコンバレーに飛び込んで真似したものでした。そうやって、色々を皆さんに助けていただいて弊社の運営を少しずつ良くしてきている歴史がありますね。
 また、自然電力さんは皆さんめちゃくちゃ優秀で。優秀な方の仕事のやり方、というのも勉強になりましたね。
 非常に学びの多い、楽しい出向でしたらそれは一旦、2023年12月でおしまいです。2024年はまたちょっと違う、ferix 独自のビジネスを見つけていかねば、ですね。

5. SAAMO 始動

 みなさま、お待たせいたしました。やるやる詐欺(?)では無いですが、やるぞやるぞー!!と皆様に色々とお話をさせていただいておりました「サウナバス」がやっと完成したのが、2023年11月、でした。
 いやー、みなさま、本当にお待たせしました。そして、自分たちも良く待たされました。笑
 一見、なんの事業シナジーもありませんが、やはりやってよかった。こういう「わかりやすい奇妙な何か」をアセットとして持つと周囲との関係がどう変わるのか、という事を身をもって知りました。やっぱり大事ですね。周囲の方からご連絡をいただいたり、ましてや助けていただくためには「わかりやすさ」はとても大事なキーワードです。
 SAAMO で広く皆様との接点をもちつつ、この後に続く地方活性化にうまく繋げていければ良いな、と思っています。

6. お酒作り開始

 もう3年ほど2拠点生活をさせていただいております愛媛県松野町で地元のお酒「野武士」のつくりを手伝わせてもらっています。佐渡島の真野鶴(尾畑酒造さん)で修行をさせていただいたのは2021年の夏。そこから1年半かけて本当のお酒作りの現場で勉強さえていただいております。
 複雑な日本酒作りの工程を知るのもすごく勉強になりますし、すごくやりたかった事ですが、それ以上に現在の酒造屋さんが置かれている経済的な状況、地元の期待と流通の実情、蔵人さん達の想いなど、たくさん知ることができました。それが大きいです。
 実際、野武士を作っている正木正光酒造は、大幹の正木酒造が3つに分家したうちの1つ。親蔵の正木酒造さんとは300m程度の隣になります。それが、今では正木正光酒造のみがお酒造りをしています。もちろん、町の方もそんなに詳しくはわかっていません。作っているお酒の量は本当に少なく100石弱。100石で十分な利益など出るわけもなく、蔵人さん以外は、製造も販売も家業の方は手弁当です。蔵元さんは「本当に美味しいお酒を」と頑張っておられますが、実態としては「紡いでいく」のが精一杯の状況。蔵人さん達も本当に良い方々ですが、野武士を飲んでいるかというと・・・、です。そもそも「日本酒はあまり呑みません」という若い方もおられます。
 まさに、日本の旧業種の縮図です。農業も同じですが、光が当たりづらい分、酒造は厳しい。新しいやり方での盛り返しはいくらでも可能だと思いますが実際にやり切るとなるとまずは資本を入れて・・・と大きな決断が必要です。どこまで関わり切れるがわかりませんが、あまり中途半端にならないように、関わっていければ、と思っています。

7. 退職者多数

 再生可能エネルギー、SAAMO、お酒造り、と ferix 的にも個人的にもたくさんの事を始めた ferix ですが一方退職者も多数出ました。多くは「卒業」です。弊社で2-3年がんばってもらったメンバがメキメキと成長して社外へ飛び立つ形です。非常に寂しいし、これから・・・という思いもあると同時に「よし、よくやった!行ってこい!!」という気分にもなります。他社への選考前から「チャレンジしてきても良いですか?」と声をかけてもらえる方もおり、そうなると非常に微妙な気持ちながら「頼む。選考受かってくれよ!」という思いにもなります。
 ferix からの旅立ちは一つの形として、成立させていきたい。そのためには入社いただく方としっかりご縁をとっていかなければ、と思います。2024年はしっかり採用にも力を入れていきます。

8. ferix マネージメント層再定義

 創業当時から弊社はエンジニア集団。13年目?に営業の冨樫さんにご入社いただくまでは全員エンジニア or デザイナ、というかなり偏った集団でした。そんな伝統(?)の中で創業当時は川原だけがマネージメントを、その後は創業メンバだけがマネージメントをしてきたのですが、2023年、ついに大きな体制変更、です。3名の方を「マネージャ」とさせていただき、新たな体制で ferix の運営を始めています。すぐにたくさんの改善がなされて、配員の最適化などが進んでいます。
 これは階層の発生にもなりますので、おそらく次の課題が出てきたりするのでしょう。それでも ferix にとっては意外と大きな一歩です。しっかり組織としても充実していきたいですね。

9. offsite MTG 開始

 「1. フルリモート宣言」でも記載したのですが、この活動は今後の ferix の色をある程度左右しそうなので、開始年として10大ニュースに特記しておきます。
 目的は相互理解。チームビルディング。年に4回を以下の目的で実施します。

  1回目:各メンバの生い立ちを含めて、個人の歴史を相互に知る機会に
  2回目:私が思う「働くことの価値」を相互に理解
  3回目:ferix にいる未来、ferix に進んでいってほしい未来を相互提示し、各メンバの価値観を共有
  4回目:社員旅行と連結し、レクリエーション/昼食作りを通して、協調活動の結果の「楽しい記憶」の共有

 こんな感じで設計しています。全員必須参加。遠方フルリモートの方も参加必須、です。
 この活動をずっと続けていけるように、ずっと意味を持ち続けていけるようにしたいですね。

10. 大型免許取得

 これは・・・ ferix の10大ニュースなのかなぁ?笑
 川原が大型免許を取得した 2023年でした。目的は SAAMO を運転するため、なのですが「大型免許を持っているソフトウェアエンジニア」って面白く無いですか?昔、H の「みはら」さんがそんなの目指していたなぁ。これで、みんなで社員旅行行く時も大丈夫、です。

と、まぁ、こんな感じの2023年でした。さて、2024年も楽しみですね。

過去の10大ニュースはこちらから。